チカラの技術

電子工作やプログラミング

英語をアルファベットからやりなおしてTOEIC720までの記録

こんばんわ。
自分は電子系の情報を読む為に英語を勉強しており、能力を測る為にTOEICを受けています。
5月のテストで700点を超えたので一区切りして勉強の経過を書いておこうと思います。


○勉強を始める前の英語力
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英語っておいしいの?

学生の間は英語が大の苦手でずっと避けてきました。
社会人になって就いたのが販売職だった事もあり全く語学には関心が無い状態だったので
中学生レベルの基礎も覚束ない状態でした。

例①:
3年前に書いた自分のプログラムに線を描画する関数が有るのですが関数名が「white_line」でした。
「write_line」と書きたかったのでしょうが、正しくは「draw_line」です。

例②:
SVC文型の英語しか読めなかった。
というかそもそも文型がある事を知らなかった。

悲惨の一語です。


○勉強を始めたきっかけ
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データシート読まなあかんねん

5年前、電子設計の仕事に転職してからデータシートなど英語に接する事が多くなりました。

①ニコ技
ニコニコ技術部の皆さんはどうしてるんだろうと思ったので、IRC
「やはりみなさん英文のデータシートを読んで開発してるんですか?」と質問したところ
英語が読めなきゃオモチャも作れないよ・・・」と言われてガツーンと来ました。
情けないというのも有りましたが凄く悔しかったのを覚えています。
この悔しさが後の勉強のバネになりました。
しかし当時は電子設計を勉強していたので英語の勉強をする時間はありませんでした。

②日本語データシートの終了
上記の後にSTM32マイコンを使い始め、このブログを立ち上げます。
STM32F1には日本語リファレンスマニュアルとデータシートがあり、英語が使えなくてもなんとか開発ができました。
しかしSTM32F2が発表されてから日本語資料はパッタリと無くなってしまいます。
それはSTマイクロにとっての日本市場の重要度が変わったという事で仕方の無いことではありますが
周りの人達(職場外)がSTM32F2で開発を進めている中で自分は日本語資料が無い事が理由で開発も出来ず、取り残されている事に強烈な焦燥感を感じました。
そして英語の勉強を始める事にしました。
1年半前の事です。


○基礎-中学生レベル
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This ! is ! a ! pen !!! これはペンです!!

期間:3ヶ月
勉強時間:毎日1~2時間、土日のどちらかに5時間。

①手始めに

本当に全く英語が出来なかったので何処から手をつけていいかも分かりませんでした。
初心者の参考書として公文式の英文法が有名ですが自分にはそれでも難しすぎました。

そこで初めに選んだのが
「Mr.Evineのアルファベットから英語の基礎をなんとかするドリル」でした。
題名どおり、アルファベットの小文字の書き取りから曜日や数字の英単語を覚えて行き
英語の基礎を学ぶドリルです。
一日で定められた範囲の終わりに演習もついているので復習もしやすかったです。

英語の勉強はこの頃が一番辛かったです。
どんな勉強もそうですが最初は何が分からないかも分からない、入り口すら分からないという状態ではないでしょうか。
加えて、いい大人がアルファベットからやり直すのは恥ずかしいという気持ちが強かったです。
なんとかこのドリルをなんとか1ヶ月で終わらせました。

②文法と単語
これで文法と単語の勉強に入る事が出来ます。
「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」
「基本英単語・熟語ターゲット1100 」
を平行して2ヶ月間勉強しました。

Mr.Evineのドリルにはコラムがあって、その中に印象深い言葉があります。
「初心者のうちは質より量。効率を考えて手段を探すよりどんどん勉強するべき」
至言です。基礎で覚える事はどんな参考書を使っても同じですから
巷に溢れる効率の良い勉強法などに意味はありません。

③電子辞書
カシオのEX-word XD-B8600を使っています。
単語帳はもちろん、発音や例文も豊富で非常に多機能かつ使いやすい電子手帳です。
今でも愛用しています。


○高校レベル
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C言語が出来たから英語も簡単・・・そう思ってた時期が俺にもありました。

期間:10ヶ月
勉強時間:毎日2~3時間。(途中で仕事を辞めてプラス2~3時間)

英文データシートが読めれば良かったので高校基礎レベルの文法と単語まで覚える事にしました。
主に使った文法書は
「総合英語FOREST」
「Forest  解いてトレーニング」
FORESTは分厚いですが網羅的で丁寧で分かりやすい良書です。

単語帳は
「DUO 3.0」
「風呂で覚える英単語」
「ドラゴン・イングリッシュ必修英単語1000」
特にDUO3.0は練習・応用CDを購入して5周繰り返しました。

また長文独解の参考書として
「あたりまえながらネイティブはなぜ英語を速く読めるのか? 」

それからラダーシリーズ等の学習者向け洋書を5冊ほど読みました。
これでやっとデータシートを読めるかな?というレベルの英語力が付いたと思います。

TOEIC
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聞き流してる内に英語が理解できる?それはジョークだよ!

期間:4ヶ月
勉強時間:毎日3~6時間

TOEICを受けるのは勉強の目的ではありませんでしたが、
英語の勉強の結果を見える形で残したかったのでTOEICの試験を受ける事にしました。

○教材
まず対策本として
「新TOEICテスト一発で正解がわかる 基礎編」

後はテストに場馴れする為に模擬テスト繰り返してやりました。
「TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉」
「TOEICテスト新公式問題集〈Vol.5〉」
「TOEICテスト究極の模試600問」

○結果
二回受けました。
初回は2013年3月: listening 280  reading 300 total 580でした。
二回目が2013年5月: listening 380  reading 340 total 720でした。

実感として720点は実用英語には程遠い点数です。
TOEICというテストの問題の内容を大筋理解して答えられるのは850点以上ではないでしょうか?
それ以下は闇雲に勘で解いている、という感じだと思います。
またTOEIC試験の内容はビジネスシーンが主ですが、
倒産も解雇も無く同僚や上司はみんな常識と配慮を兼ね備えている素晴らしい世界です。
実社会とのギャップが凄いw

TOEICのアドバイス
低得点なりのTOEICアドバイスを書いてみます。

①本番前にリスニングパートの音が聞き取れるか監督官の人が聞いてくれます。
聞こえにくい場合は申告しましょう。席を替えるなどの対応をしてもらえます。

②本番の試験の難易度は新公式問題集Vol5よりかなり上、Vol4より少し下、というレベルです。
Vol5だけやって本番に臨むと難しすぎて混乱してしまい、本来の実力も出せなくなるのでVol4をやってから本番を受けましょう。

③テスト当日にジタバタ勉強しても余り意味はありません。
2時間のテストで力を出し切るには相当集中力が必要なので、
本番前は休んだりストレッチをしたりして頭が冴えるようにした方が良いと思います。

④模擬テストで500点も取れない状態で受けるのはTOEIC以前の学力がたりないので
基礎からやりなおしましょう。自分に合わないレベルの勉強をしても身につきません。


○その他

海外で有名な感電芸人さん。体張ってます。

○lang8
読む能力ばかりでは無く書く能力も大事かなと思ってlang8で日記を書いていました。
話題はサブカルチャーが中心で頭のおかしな記事を沢山書いてしまいました・・・

○英語漬け
英語漬けやりました。
レベル2からは音声を繰り返し聞いて画面を見ずにデクテーションをしていました。
弱調の単語を聞き取る力が多少上がったと思います。

○海外系の電子サイト
当たり前の事なのですが海外にも電子系ホビイストやガジェット系のサイトがあります。
お勧めのサイトを紹介します。

クラウドファウンディング系
indiegogo
kickstarter

②電子工作・ガジェット系

hackaday  :クラフト系からマイコン系まで幅広い話題。(LPC1114の記事を紹介して頂きました。)
geekboy.it :マイコン系の話題が多い。綺麗にまとまっていて読みやすい。

③STM32系
STM32 forum :本家のフォーラム。非常に活発にトピックが立てられています。
Frank's Random Wanderings :STM32のSDIOやDMAに関して有益な情報があります。

○まとめ

実際は掲載している教材の倍は買って色々手をつけていましたが、実力に合わない教材は終わらせることができず背伸びをしても意味が無いと感じました。
世間的に評価の高い教材はやはりよく出来ていて確実に身になるという安心感があったので続ける事が出来ました。

今後の課題としては英文を読むのにまだ日本語の何倍も時間が掛かるので
これからは量を読んで速く読むよう意識したいと思っています。

それでは!