チカラの技術

電子工作やプログラミング

出来たらそれはとっても嬉しいなって

 
この妄想設計カテゴリには
私が未だ製作できていない(もしくはできない)電子工作モノの構想を覚書として残しておくものです。
 
まず、最初に申し上げておきたいのは、(自意識過剰では有りますが)
仮にここで書いた構想と似た、あるいは同じモノが作られても私は
「自分のアイデアだ」などとは絶対に考えません。
考えるのと作るのは非常に大きな隔たりがあり、
構想は現実にして初めて価値が生ずるものだからです。
 
例えば、つまようじは簡単な構造で容易に作れると思いがちですが、
実際に木から削りだして綺麗な円錐に仕上げたり、あの細い円柱を折らずに
滑り止めの溝を削るのは至難の業だと思います。
モノを作るっていうのは偉大ですね。
 
作ってくれる方がおられるなら是非お願いしたい位ですw
また、要素技術に関して情報を頂けるので有れば望外です。
既製品としてこんなのあるよーという意見も大変助かりますのでよろしくお願いします。


 
という事で妄想設計第一回です。
「空間センシングにより、アウトドアで2次元画像と背景を合成する装置」
 
合成技術の素晴らしさに感動してこれを作れないかなーと妄想を重ねました。
 
イメージ 1
 
 
技術的にはマーカーレスAR技術であるPTAMが最も親和性が高いと思われますが
ソフトウェアの難易度が高そうで、かつPCが必要になる為持ち運びが難しくなります。
 
私はソフトウェアよりは電子工作が得意なので、
ここはマイコンとセンサを使った方法を考えようと思います。
 
まず、このガジェットの必要用件として、現実風景とキャラクターのマッチングが最重要です。
当然下記のようにガジェットの動きにあわせてキャラクターの表示を変える必要があります。
1.写し出されたキャラクターとの距離に応じて、自然に配置される事
2. ガジェットの上下傾きに応じて、キャラクターの投影部が移動する事。
   (例えば下に傾ければ足が見えるなど)
3.ガジェットの高さに応じても視点の変化としてキャラクターの投影部が移動される事。
4.ガジェットの左右の向きに応じてもキャラクターの投影部が移動される事。
 
また、距離や角度に応じてキャラクターの反応パターンが変わるというのも面白いと思います。
(近づいたらキャラが気づいて近寄ってくる、など)
その辺は作る人の愛や妄想力に期待するとして
私はハードウェアを考えて見ます。
 
少なくとも下記の部品は必要だろうと考えます。
1.メインマイコン(画像処理。LCDコントローラ及びカメラ入力モジュールが必要。SH-2Aが妥当と思われます)
2.サブマイコン(SDカードからキャラクター画像データの高速取得、センサ処理等々。STM32を推奨します)
3.SDカード(SpeedClass4以上のSDHCくらい有れば大丈夫ではないかと思います)
4.QVGA液晶
5.カメラ
6.超音波センサ×2 (高さ,距離検出用。超音波は赤外線に比べ検出距離が長く、屋外の使用にも耐えます)
7.温度センサ(超音波の補正用。キャラクターの衣替えのトリガーとしても良い)
8.加速度センサ(角度検出用)
9.地磁気センサ(向き検出用)
 
高さの検出ですが超音波をガジェットの真下に向けてとりつけると自分の体と干渉しそうです。
そこで超音波センサをガジェットに対して傾けて取り付け(例えば斜め45度)、地面との距離を測ります。
加速度センサにより傾きを読み取れば、三角関数から高さが分かるはずです。
(地面が水平の場合)
また、地磁気センサにより方角が分かるのでカメラの横向き移動にも追従できると思われます。
 
イメージ 2
 
いや、ゆっくりで無くてミクさんでも、寧々さんでもいいんですがw 
 
マイコンに関してはカメラの情報をLCDで高速に描画できるSH-2Aが良いと思われます。
SH-2Aを使用されたc​a​r​*​*​n​9​9​9さんのカメラ表示の動画
描画は非常に高速です。
このマイコンSRAMメモリが大きく、画像の透明,加算処理にも対応し、
キャラクターの重ねあわせにも最適です。
また並列演算に対応し処理も速い為、距離や角度からキャラクターの拡大率や、表示場所を
変更する処理に有効だと思います。
雑誌付録で2310円で購入できるというのも大変に魅力的です。
 
まぁ、電子工作としてはかなり「重い」ですねw
ただ、ここまでしなくても加速度センサと超音波センサの組み合わせは
色々楽しい事が考えられますね!
 
PS:ガジェットの横並行移動には対応できていない事に気づいた。詰めが甘い orz
   カメラ画像から特徴点の検出を1点でも出来れば解決すると思いますが、その辺は詳しくありません・・