チカラの技術

電子工作やプログラミング

STM32F4DISCOVERYと戯れる

こんばんわ。
今日の日記には電子工作要素はありません。


○ピンヘッダの改造

2週間前からSTM32F4DISCOVERYを始めたのですが
「念願のSTM32F4DISCOVERYを手に入れたぞ!」という感じでは全然無く、
一年前に買ってはいたものの言語の壁や開発環境がネックとなって使っていなかっただけです。

使い始めてすぐ分かったのですが、ピンヘッダがとても使いにくい。
2列になっているのでブレッドボードに差して使えるわけでもありません。

STBeeに慣れ親しんだ自分としてはソケットピンに変更したい。

そう思ってヘッダピンを抜く方法を考えました。
一本づつ抜くのは大変なのでアイロンでピンを熱して一気に抜こうと考えました。
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しかしいくら時間をかけても抜けない。

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均等に全てのピンにアイロンが当たらないのです。
しかも点接触なので全然熱量が足らない感じでした。

普通はここで諦めてチマチマ抜いていくところです。




でも僕は、オリーブオイル!
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油にピンヘッダの足がどっぷり漬かれば熱がしっかり伝わって抜けるに違いない!

「料理は科学だ」と昔の偉い人は言いましたが、
じゃあ逆に科学を料理してもいいんじゃないか、俺は正義だ。などと考えました。
(しかしオリーブオイルは高いのでサラダ油に変えました。)

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汚いコンロで申し訳ないです。
基板の下にカマボコの板を乾かしたものを敷いて基板をかさ上げしています。
こうしないと上からピンを押しても抜けませんからね。

しかし、火をつけて数分、予想外の事態が発生しました。
乾いていると思っていたカマボコの板に水分が残っており、油がはじけ始めたのです。

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必死に押してます。

飛び散る油、火に炙られる手、「晩御飯が作れない」と訴える家族。
そういった諸々に耐えつつピンヘッダを抜こうと頑張ってみましたがどうにも抜けません。

しばらくして・・・諦めました。
終わってから基板にベッタリついた油を拭いている時が一番惨めでした・・・
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結局ピンヘッダは抜かずに、上面のみ切りそろえてソケットピンをはんだ付けしました。
当初の目標は達成できたので良しとします。
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それからもう基板を油で煮るのは辞めようと思いました。
もこみち凄い。


○豊富過ぎる周辺部品

STM32F4DISCOVERYボードはMEMSやオーディオコーデック等の部品が沢山載っています。
しかし、それが設計をする上で障害となる事も多くあります。
特にSDIOとFSMC関連のピンが塞がれているのが非常に辛い。
STM32の良さはそこにあると信じている自分としてはなんとかしたい所です。

MotionJpegによるメディアプレイヤー』を作られたとんすけさんに伺ったところ
FSMCとSDIOが繋がっているのは周辺部品の入力ピンなので、
部品を取り外さなくても使えるという事が分かりました。

これは非常に助かりました。
しかし、他のピンを新しい回路に使おうと考えるたびに周辺部品と競合してしまうので
とうとう心が折れ、もういっそ綺麗にしてしまおうと思って加速度センサ以外全部取り外しました。

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これでほぼ全てのピンを自由に使えます。凄くスッキリした!

外した後にUSBは外さないほうが良かったかも知れないと思いましたが、
テンションが上がっちゃってたからしょうがないですね。

○外しにくい部品

写真を見れば分かりますがオーディオコーデックの底面は全面がパッドになっており、
非常に取り外しにくいです。
外側から熱して外すのはまず無理でしょう。
参考までに自分の場合を書いておきます。

1.パッケージをコテで熱する。半田を盛って熱が伝わる範囲を大きくする。
2.30秒熱しても取れないが、パッケージは熱で劣化するのでラジオペンチで砕く事ができる。
3.砕いて薄くなったパッケージをさらに熱すると部品が外れる。

もっと綺麗な外し方があるかもしれませんね。

これで安心してこのボードを使っていく事ができます。
それでは!

STM32F4DISCOVERYでWAV再生

こんばんは。
STM32F4DISCOVERYに載っているオーディオコーデック(アンプ付DAC)CS43L22の
音質を確かめてみたかったのでwav再生を試してみました。


○ソフト
STマイクロのファームウェアの中にあるCS43L22のAPIサンプルと、
MMCをFatFsから読み出せるように移植されたねむいさんのライブラリを使わせて頂きました。

プログラムの構成は以下のようになっています。
1.DMAをサーキュラーモードに設定してバッファ全体をSDカードから音声データで埋める。
2.I2Sはコーデックへの送信前にDMAへリクエストを送り、バッファからからデータを受け取る。
3.I2Sはサンプリング周波数の周期でコーデックに音声データを送信。
4.バッファの半分、もしくは全てが送信されるとDMAが割り込みを発生させる。
5.割り込み時にバッファへ半分ずつSDカードからデータを埋める。
6. 2~5を繰り返す。



○嵌ったポイント

1.DMAのバッファサイズ
STのライブラリの関数「Audio_MAL_Play」ではI2Sインターフェイス時のDMAバッファサイズの設定が
Size /2 となっています。
しかし引数の「Size」は4バイトで、DMA送信サイズが2バイトなので、DMA_BufferSize=(データ転送回数)はSize×2としなければいけません。
ここを変更しなければデータ転送がバッファの一部だけになって、まともに音楽が再生できません。

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1517行目が修正箇所

2.I2S_PLLの設定
サンプリングレートに応じたI2Sクロックを設定する為にはerrorの低いI2S_PLLの設定値が必要です。
パラメータが多いので手計算では難しいのですが、pcm1723さん
計算用プログラムを公開されていたので使わせて頂きました。

結果を載せておきます。
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基準周波数2MHz (HSE=8MHz, PLLM=4)


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基準周波数1MHz HSE=8MHz, PLLM=8)

○音量の調整
サンプルの設定では音量が物足りなく感じました。
「Codec_Init」内の設定を以下のように変更しました。
PCMボリュームは最大値にしています。
Headphone Analog Gainはまだ大きく出来ますがデータシートで音質に影響が出ると
警告があったので影響のない範囲で一番大きな値にしました。

 
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この設定でMasterVolumeを最大にしましたが、残念ながらまだ音量が物足りなく感じました。
CS43L22のチップサイズから見てこれが限界なのでしょうか。
実用レベル以下なので、何か設定が間違っている可能性が高いと思います。
もしも、音量をさらに上げられる設定をご存知の方が居たら教えてもらえると非常に助かります。


音量調整できました! 音質改善の最後に追記しています。



○視聴と音質の改善

1.改善前
聞きながらノイズが気になったので何度か改善を試みました。
まず、電源をUSBからリニア電源へ変更して再生した音楽を録音したものがこちらです。
使用曲はgoing_on (44.1kHz 16bit ステレオ)。

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電源のみ対策


2.電源ループの改善
ノイズがハッキリ聞こえますね。
色々試した結果、SDカードのGNDがSPIの信号線から離れている為に
ループが大きくなりノイズが発生している様子でした。
そこでループを小さくする為にC28に電源を直接配線しました。

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ノイズが小さくなったのが分かるでしょうか?

3.SPI周波数の変更
最後にSDカードのSPIの信号ノイズが小さくなるように必要最低限までSPIの周波数を下げました。

SPI2のBaudRatePrescalerを2→16へ

小さくなったとはいえ、まだ聞こえますね。

4.音量の調整
ホワイトノイズが主たるノイズですので、出力にシリアルに抵抗を繋げてS/N比を改善したいのですが、
CS43L22が出力できる最大音量が小さいので、抵抗で出力を抑えると音楽が小さくなってしまいます。


追記:音量が小さくなっていた原因が分かりました。
STのライブラリの初期設定と音量の設定関数は下記のような
ユーザーが設定したボリュームを変更するマクロが挿入されています。
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このVOLUME_CONVERTマクロによって100を超える設定値は全て100になっていたのです。
設定値100以下の場合は100分率で最大255に変換するマクロで、
このマクロの存在を知らなかった自分は255を設定してしまっていたという事でした。

設定値を100に変更したところ非常に大きな音が鳴りました。(耳が痛い!)
大体50程度が通常の音量だと思います。

改めて録音しました。非常にいい音になっています!


設定を調整し音量UP

5.抵抗の挿入(アッテネータ)
録音した音楽ではほとんど聞こえないのですが、実際にイヤホンを付けて聞いていると
ホワイトノイズがまだかすかに聞こえます。

対策としてDISCOVERYボードの出力に直列に抵抗を挿入する事にします。
ボリュームに関わらずホワイトノイズは一定ですので、抵抗でホワイトノイズを含む
全体の音量を下げた後ボリュームを上げればホワイトノイズを抑える事が出来ます。

DISCOVERYボードの改造はパターンの配線上難しかったので
ステレオジャックから自作のアッテネータを中継してイヤホンに接続するようにしました。
アッテネータといっても、各チャンネルの入出力間に47Ωを経由させるだけのものです。


録音しました。


ホワイトノイズは完全に消えています。
直列に抵抗を挿入すると若干周波数特性が変化しますが、自分は許容範囲内でした。


○まとめ

正直マイコンボードでここまでいい音が聞けるとは予想外でした。
心配していたホワイトノイズもほとんど聞こえません。

とんすけさんとAndreasさんのブログを設定の参考にさせて頂きました。

今回は凄く地味なテストでしたが、オーディオはとても繊細だという事が良く分かりました。
これが液晶の再生だと、些細なノイズがあっても信号のスレッショルドをまたがない限りは
画質にほぼ影響が無いのでとても楽ですねw

それでは!



STM32F4開発環境の構築方法を解説しました。


2018/05/19追記:
現在ソフトウェア類の配布停止など、開発環境の構築が不可能となったため記事を削除しました。
現在の無償開発環境はSystem Workbench for STM32を推奨します。

こんにちわ。
簡単に構築できるSTM32F4開発環境が見つかったので解説します。
一時間もあれば構築できると思います。


○TrueStudio→Eclipseへの乗り換えはもう出来ない。
STM32F4の環境を手軽に構築できないかと思い、色々調べてみた結果
花岡ちゃんさんのブログなどで説明されていたTrueStudio→Eclipseへの乗り換えが良さそうでした。
しかし、TrueStudioのバージョンが新しくなっておりデバッガが動作しませんでした。
さらに現在、古いバージョンのTrueStudioを入手する事ができない為、この方法は諦めました。


イメージ 1
○ CoIDE
さらに探し続けていると、STM32F4に対応した統合環境CoIDEが見つかり、
デバッグまで出来るようになったので構築方法をHPにて解説しました。


○機能
デバッグ機能が充実していてペリフェラルレジスタの確認もできます。
また複数のブレイクポイントを設定でき、デバッガからのリセットも安定しています。

操作性は組み込み向けにカスタマイズされたECLIPSEという感じです。
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フレームワーク
そのまますぐに開発できるように、ベースのファイルを用意しました。
ドラッグ・ドロップするだけで使えます。


環境の構築に関して質問がありましたらコメントに書いてもらえればと思います。
よろしくお願いします。

STM32F4xxのRCC_PLLCFGRを計算するソフトを作ってみました。

以前STM32F2で作ったPLLCFGR計算ソフトですが、
STM32F4バージョンも作ってみました。

ダウンロード
 使用は自己責任でお願いします。(結果を一度検算してみる事をお勧めします)

 

イメージ 1

 


○使い方
 ①ClockInput(入力周波数)を入力
     内部オシレータ使用する場合は下のチェックボタンを押すと自動的に16MHzに選択されます。 
  ②OutPLLCLK(希望のPLLCLOCK出力周波数)を入力
 ③Calc startボタンを押すと計算結果が下の表に出てきます。
 ④表のRCC_PLLCFGRが該当のレジスタの設定数値になります。

○細かい話
 ①リファレンスマニュアルの設定範囲の規制を計算に反映させています。
 

 

イメージ 2

 

   もしよろしければ正誤のご指摘を頂ければ大変助かります。
 
 ②出力周波数の計算結果は整数のみ有効な値として出力しています。
 

○使えない,使いたくないという人の為に。
 このプログラムは.netプログラムなので
 Windowsユーザー以外には使用できないと思われるので
 使えない人の為に計算しておいた代表的な値を以下に列挙します。
 
出力が168MHz、かつPLL48CLKを満たすRCC_PLLCFGR
  ClockInput       RCC_PLLCFGR
        4MHz            0x07403f03
       
        8MHz            0x07403485
 
       12MHz            0x07403107
 
       16MHz            0x0740348a
       16MHz(HSI)     0x0700348a
 
       20MHz            0x07403f0f
 

スマホのバッテリーを延命させるガジェットを作ってみました。

こんばんわ。お久しぶりです。
最近は英語の勉強がメインになっていて電子工作から少し離れていましたが
表題のとおりのガジェットを作る必要性に迫られたため作ってみました。

○前置き

スマートフォンのバッテリーはリチウムイオン電池です。
最近のスマートフォンの多くは薄型化の為にバッテリーを内臓していて交換が出来なくなっています。
また交換に掛かる費用を考えると、バッテリーの寿命=スマホの寿命となると考えている方も多いでしょう。

自分もこの度バッテリー内臓のスマートフォンに乗り換えたため、
出来るだけ長く使いたいと思いリチウムイオン電池の充電方法について調べました。

調べた結果の要点をまとめると

① 満充電状態と過放電状態での放置はリチウムバッテリーの劣化を招く。
② 一般的に言われる劣化の目安の充電回数500回というのは
0-100%のサイクル充電を指している。少ない充電量ならば1回の充電とは数えない。
③ 高温状態はバッテリーの劣化を招く。

という事でした。

②に関しては高温状態で放置しない、
スマホに高負荷を掛けないという使い方で対応するしかありません。

ただ、①と②に関して考えると改善の余地がありそうです。
自分は (皆さんもそうだと思いますが) 寝る前に充電器につないで起きるまで充電をしておくのですが
これは満充電状態にスマートフォンを長時間放置する事となりバッテリーの劣化を招きます。

気に
なっておちおち寝てもいられない!!


解決方法は簡単で、満充電を避けるために途中で充電を終えるように制御すれば良いのです。
結果充電回数は増えますがメモリー効果の無いリチウム電池ならば問題は無いはずです。

参考ページ
ベイサン - リチウムイオン電池を上手に使う方法

リチウムイオン電池の寿命と劣化。そして保存法。



○え!無いの?


上記から充電量制御の方法を探してみましたが・・・

1.スマートフォンの設定    ー>無い
2.スマートフォンアプリ    ー>無い
3.ならば自分でアプリを作る ->バッテリーを制御するAPIが無い。(充電量等の情報取得のみ)

さっぱり見つかりませんでした。
アプリで充電を制御する危険性からAPIが無いのは仕方無いとは思います。
android-OSのカーネル部分まで操作できれば可能だと思うのですが、
そこまでアクセスできるのはメーカーか、OSに対する深い知識がある方達ぐらいだと思います。


○じゃあガジェットを作ります。

作りました。
はい、どーん!

イメージ 1
全体

ガジェットには5V充電器とスマートフォンの間で出力を制御する機能があります。
ガジェットにはBluetoothモジュールが入っていてスマートフォンと通信できます。

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メス側
スマートフォンとの通信が確立されると青LEDがON,
スマートフォンへの給電時は赤LEDがONになります。

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オス側

スマートフォン側にも制御用のアプリを作りました。

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☆動作

○充電範囲をアプリに設定する。(最大充電量と充電後の放電量の範囲を設定できる)
○アプリ中央の丸いボタンを押してガジェットとの通信を確立する。
○アプリが電池の残量と設定値を比較して、ガジェットの出力のON/OFFを自動制御する。(30秒に一回)

Bluetooth通信は30秒に1回だけなのでスマートフォン側の消費電力も少なくてすみます。


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アプリはバックグラウンドに常駐するので、充電中も他の作業が可能です。
(電池の温度が上がるので給電中はあまりやらない方がいいですが)


○ガジェットの主な仕様
消費電力:        200mW = 5V  35mA(通信ソケット確立時)
(主な内訳:bluetoothモジュール20mA, LDOレギュレータ:9mA, LED点灯:5mA)
制御マイコン:       LPC1114 - システムクロック1MHz, 消費電流は1mA以下。
出力用N-MOS-FET:  on抵抗25mΩ(負荷1A)


以上です。

単純な仕組みですが、アンドロイド側のプログラミングは初めてで、
マイコンと勝手が違うところも多く苦労しました。
それでも計算のパワーとGUIの自由度の高さに大きな可能性を感じたので、
これからアンドロイドとマイコンが連携したガジェットを作っていくのも楽しそうだと思いました。

GravityLight(重力式ライト)のプロジェクトページページの和訳②


本文からの続きです。

寄付の金額によって特典が代わり、50ドルからは自分用の重力式ライトを受け取る事ができます。

寄付金の支払いはPaypalが利用できます。私が寄付したGIGAWATTは送料込みで115ドル(9920円)でした。

以下は寄付の種類の翻訳になります。

MILLWATT
10ドル

アフリカまたはインドの人々が受け取る最初のライトの為に力を貸して下さい。
私達は心からの感謝をホームページで貴方に捧げます。
貴方は、貴方の友人にこの刺激的なプロジェクトに協力したと教える事が出来ます。

DECIWATT
25ドル

発展途上国の村民の人たちに、重力式ライトを製造し送り届ける為の金銭的助力をお願いします。
貴方は『光の贈り物』の写真を受け取り、さらに私たちのホームページ上に記載されます。

配送予定:2013年3月

KILOWATT-EVERY BIRD SPECIAL
50ドル
(訳注:現時点で受付が終了しており、寄付できない)
村民の方へ重力式ライトを贈る為のスポンサー活動に加え、あなた自身も自宅用に1つ受け取れます。
さらに貴方はメールで『光の贈り物』の写真と最新情報を受け取り、私たちのホームページ上に記載されます。

KILOWATT'S NEXT?
50ドル

この新しい手当ては重力式ライトの周辺機器の研究開発の為のものです。
私達の開発目的は、2次電池の内蔵,LEDチェーンライト,ワイヤー型読書用ライト,トランジスタラジオです。
また貴方は自宅用の重力式ライトを受け取れます。
さらに私たちは貴方にメールにて『光の贈り物』の写真と、私達の挑戦の最新情報を届けます。
寄付金はアメリカ又はイギリスへの輸送費を含んでいます。(その他の国の場合は15ドルを追加して下さい)
(訳注:日本へ届ける場合は寄付金額に+15ドルで計65ドルとなる。寄付ページで設定できる。)

配送予定:2013年3月

MEGAWATT
60ドル

村民の方へ重力式ライトを贈るスポンサー活動に加え、あなた自身も自宅用に1つ受け取れます。
さらに貴方はメールで『光の贈り物』の写真と最新情報を受け取り、私たちのホームページ上に記載されます。
寄付金はアメリカ又はイギリスへの輸送費を含んでいます。(その他の国の場合は15ドルを追加して下さい)
(訳注:日本へ届ける場合は寄付金額に+15ドルで計75ドルとなる。寄付ページで設定できる。)

配送予定:2013年3月

GIGAWATT
100ドル

村民の方へ3つの重力式ライトを贈るスポンサー活動に加えて、あなた自身も自宅用に1つ受け取れます。
さらに貴方はメールで『光の贈り物』の写真と最新情報を受け取り、私たちのホームページ上で特別に記載されます。
その上私達は、研究の間に撮るA4写真を私達(ジムとマーティン)のサイン入りで送ります。
寄付金はアメリカ又はイギリスへの輸送費を含んでいます。(その他の国の場合は15ドルを追加して下さい)
(訳注:日本へ届ける場合は寄付金額に+15ドルで計115ドルとなる。寄付ページで設定できる。)

配送予定:2013年3月

PETAWATT
500ドル

多くの要望によって、私達はGIGAWATTとTERAWATTの間に新しい寄付を加えました。
PETAWATTスポンサーの助力は私達の挑戦への実現支援に加え、周辺機器の開発、
MK2バージョンの重力式ライトの研究開発への貢献となります。
貴方は自宅用の重力式ライトを受け取り、
さらに貴方はメールで『光の贈り物』の写真と私達の研究の最新情報を受け取ります。
また私達はホームページ上で貴方に感謝を述べます。
(その他の国の場合は15ドルを追加して下さい)
(訳注:日本へ届ける場合は寄付金額に+15ドルで計515ドルとなる。寄付ページで設定できる。)

配送予定:2013年3月

TERAWATT-CORPORATE SPONSOR
5000ドル

全てのプロジェクトにとって重要なこのスポンサー行動によって
私達のキャンペーンは大きく加速します。
アフリカ又はインドに送られる全ての重力式ライトの吊り下げバッグに貴方の名前、もしくはロゴを印刷します。
全ての村民の人々は毎晩、貴方が自分達の生活を変える為に貢献した事を知るでしょう。
さらに貴方は貴方だけの重力式ライトを得て、『光の贈り物』の写真と私達の研究の最新情報を受け取り、
また私達のホームページ上で特に重要な表彰を受けます。
寄付金は全てを含んでいます!

配送予定:2013年3月

以上で翻訳は終わりです。
最後まで見て頂いてありがとうございました

関連サイト

engadget-重力で光る照明 Gravity Light

Nobuyuki Kokai Blog - クラウドファンディング Gravity Light



技術の進歩で皆が暮らしやすくなると嬉しいですね。
それでは!

GravityLight(重力式ライト)のプロジェクトページの和訳①

Indiegogo

こんばんわ。
皆さんはIndiegogoというサイトをご存知でしょうか?
このサイトは寄付やベンチャープロジェクトを始めたい人が
資金提供を求め、これに賛同する人が寄付を行うという仕組みのサイトです。
寄付といっても寄付額に応じて資金提供者に特典を定めている場合もあり、中々興味深いサイトです。


GravityLight

私が見たIndiegogoのプロジェクトの中でも特に衝撃を受けたのがこのGravityLight(重力式ライト)です。
非常に感銘を受けたので、寄付をした後にこのプロジェクトのメンバーであるジムさんへメールで連絡をとって
このブログに日本語訳と写真を載せる許可を頂きました。

また、その際に下記の質問を頂きました。
私達は発電機として最適化された、(非常に低コストの)DCモータを標準品として必要としており、
マブチモーター社のような企業から助力を頂く事を切望しています。
それは私達の開発上、非常に重要な要素なのです。

もしお心当たりが有れば、GravityLightの概要をご覧になったあと、
下記のメールアドレスへ連絡をお願いします。(ジムさんのアドレスです。)
『jfあっとまーくtherefore.co.uk』

以下はプロジェクトページの和訳になります。
翻訳後に自分の感想と寄付の内容を記しています。
見て頂ければとても幸いです。

原文及び寄付先のサイトはこちら->GravityLight

重力式ライト:発展途上国の人たちの為の照明
私達は灯油ランプの現実的な代替品として、重力を動力としたライトを開発しました。
このライトの実現の為に貴方の助けを必要としています。



GravityLight-PV
(動画に飛びます)


イメージ 1

プロジェクトを発展させ続ける為に私達に力を貸して下さい

A.設備とNRE(訳注:設計や試作の製造に掛かる経費)
B.1000台の量産と実地テスト
C. 付属品と周辺機器の開発
D. 実地テストを拡大する為のより規模の大きな量産
E. 実地テストの結果調査とMK2バージョンの開発



概要


重力式ライトは、エネルギーの蓄積と照明を実現する為の革新的かつ斬新な手段です。
たった3秒で持ち上げられる錘(おもり)をエネルギー源として、錘が下がり続ける30分間明かりを
照らし続けます。
発電に費用は掛かりません。

私たちは重力を利用するという発想を思いついてから数年を掛けて設計を洗練させ、
こんにち、ついに生産の準備が整いました。
私たちはこの重力式ライトの量産と配布を最低1000個以上行いたいと考えており、
その為に必要な設備投資に貴方の力を必要としています。
量産された重力式ライトはアフリカとインドの村民の方達に、日用品として贈呈します。
そして追跡調査を行いニーズを満たしているかを分析すれば、より効率的なMK2バージョンへの設計改良が
可能になります。
設計が確定した時点で私たちはNGOやパートナー企業との連携を目指し、可能な限り配布に努めます。
大規模生産体制に入った場合の目標コストは5ドル未満です。


どうして重力式ライトなの?


貴方は15億人以上もの人々が、信頼できる電力を利用できていない事をご存知でしょうか?
彼らは電力の変わりにバイオマス燃料(多くの場合は灯油(ケロシン))を利用して、
日没後の明かりを確保しています。

イメージ 2

錘を持ち上げれば、後は重力に任せるだけ

世界銀行の試算によれば、7.8億人の女性や子供がタバコ2箱分に相当する煙を
毎日吸い込んでいると言われています。
発展途上国における成人女性の肺がん患者のうち、60%はノンスモーカーなのです。
また、煙は目にも悪影響を与え白内障の原因にもなります。
さらに灯油の燃焼は、より直接的な危険もあります。
インドに住む人たちだけでも、1年に250万人が灯油ランプの転倒事故によって深刻な火災被害に有っています。

灯油は危険であるだけでなく、金銭的にも大きな負担になります。
照明用に使われる灯油の燃料費だけでも、1世帯の10%~20%の収入に相当するのです。
この負担は、日々の照明の為に燃料を購入する人々を永続的な生活苦へ追い込んでいます。
また、照明用の灯油の燃焼によって毎年2億4400万トンもの二酸化炭素が放出されています。

イメージ 3

私たちの最終的な試作品は砂袋と吊りベルトが付属します


重力式ライトと太陽電池式ライトの比較

発展途上国で起こっている上記のような問題に対する解決方法として、太陽電池式の照明を用いるのが
一般的な考え方です。
しかしながら、多くの課題が重なり問題の解決を複雑にしています。
太陽電池は日光が存在する時間帯のみ発電を行う為、照明が必要な日没後まで電気を貯めておく
バッテリーが必要になります。
バッテリーに蓄えられる電気の量は、太陽電池のサイズ,バッテリーの容量,日光が当たる時間に依存します。
しかしバッテリーや太陽電池,照明は高価で金銭的余裕の無い人々には手が届きません。
太陽電池式ライトの提供プロジェクトは、数千人の発展途上国の人々に対して行われてきていますが、
個人が提供するには高価すぎるので、ゆっくりとしたペースでしか広まっていません。
したがって個人の代わりに組織的に購入し、設置する必要があります。

イメージ 4

LEDライトの光は従来の照明のように蚊を寄せ付けません

より安価なバッテリー内蔵式のライトはより広く入手可能になってきていますが、バッテリーは
充電回数や経年による劣化が起こる上に高価です。
頻繁に起こる事として、再充電可能なバッテリーを内蔵した、安価な太陽電池式ライトを購入した場合、
3分の1のコストを占めるバッテリーを数年置きに交換する必要があります。

新しいバッテリーを購入する事は当然の事のように思われるかも知れませんが、
そうした制約の為に、しばしば節約として利用が制限され、その後は明かりが消えてしまいます。

重力式ライトならば、数秒で持ち上げられる錘が、照明に十分なエネルギーを30分間供給し続けます。
また、必要な時にいつでも使用できます。
電池切れや買い替え、または廃棄されるバッテリーは使っていません。
これは完全にクリーンで環境に優しい照明です。

重力式ライトは低コストの購入費用さえ負担すればランニングコストは掛からない為、
今後、太陽電池式の購入により負担しなければならなかったコストを節約でき、
節約分のお金が人々を貧困から引き上げる可能性を持っているのです。


あなたなら何処で使いますか?


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倉庫の照明や大きなベランダ灯として。砂袋、もしくは20ポンド(約9kg)の物を錘として利用できます

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消耗や交換を必要とするバッテリーを使っていません

信用の証明


私たち、マーティン(Martin Riddiford)とジム(Jim Reeves)はロンドンを拠点として
4年間オフラインで重力式ライトのプロジェクトを進めてきました。
私たちが働いている『therefore.com』は携帯型コンピュータや、通信機器のデザインと開発を行う企業として
20年の実績を持っています。
therefore.com』のクライアントはPsion, 東芝, NEC, TomTom, Inmarsat, ICO, Sepura, Racal Acoustics,
 Voller Energy, FreePlay , SolarAid等のパイオニア達です。

私達は試験により証明された、重力式ライトの製造に適した専門知識を持つ信頼できるメーカーを
使用しています。
私達はアフリカのパートナー組織とつながりを持ち、インドでも同じ事をする必要があります。
もしあなたが組織の一員であるならば、私達に連絡を頂きたいと思っています。
特に南アメリカでのコンタクトを探しています。

私達が手がける独立プロジェクトのウェブサイトはこちら 『www.deciwatt.org.
私達の動画の音楽を製作してくれたベリンダ(Belinda)のウェブサイトはこちら 『the bush the tree and me.
また、ジョンの偉大な『Solar For Africa』ブログを是非チェックして下さい。


FAQ

iPadや携帯機器の充電は出来ますか?
いいえ。このテーマに関する検討の為に『deciwatt』へ訪れて下さい。

○一度の錘の持ち上げで、どのくらいの時間動作しますか?
持続時間とパワーレベル、つまり照明の明るさは18~30分の間で調整可能です。
(バッグの中に何を入れるかに依存します。)
(訳注:調整ノブで調整すれば明るさに反比例して持続時間が短くなるという意味と思われる。)
(訳注:明るさの調整とは別に、錘バッグの中身の密度により重量が変わる為、
持続時間に影響するという意味であると思われる。)
ビデオ上でのライトの出力は多くの場合、高出力レベルです。

○重力式ライトはどれくらい明るいのでしょうか?
重力式ライトはケロシンランプからの置き換えを意図して設計されています。
重力式ライトの出力はケロシンランプより明るい光を放ちます。

○私は貴方達の挑戦に貢献する事が出来ますが、どのようにして連絡を取ればいいのでしょうか?
『jfあっとまーくtherefore.co.uk』へメールをお願いします。
その際、貴方の詳細と、どのような貢献をして頂けるかを記載して下さい。
私達は必要があるところならば何処でも、この挑戦に対して協力したいという全ての声を聞く事を切望しています。
事情が落ち着いて整理できたらすぐに連絡しますので、私達からの返事はお待ち頂くようお願いいたします。


BBCラジオ4-リベリアにおける電気の無い暮らし

こちらで聞けます->『BBC4

リベリアに住む人たちのうち、わずか0.58%の人しか公共電力を利用する事ができません。
首都の外側では事実上、公的な執行力が無視されています。
数年続いた内戦による虐殺で発生したインフラへの影響は明らかです。
本日のプログラムの司会者エヴァン(Evan Davis)はリベリアの首都,モンロビアからのリポートで、
現在、生活と就労に関してどのような苦難があるかを調査しました。



本文はここまでです。

ここからは私の考えです。
このGravityLightで最も重要な点は石油燃料とそれに付随するコストが掛からないという事です。
私達日本人はあの震災の後、逼迫した電力事情から石油燃料の使用量を大幅に増やしました。
電力が必要なのは致し方の無い事なのですが、
それにより有限の資源を大量に消費している事に私は負い目を感じています。

もし石油燃料の需要が増大したまま手を打たなければ世界中の石油価格が上昇し、
特に貧しい途上国の人たちに負担を強いる事になると考えています。
この重力式ライトにより発展途上国の人たちが石油燃料の使用量と燃料費を軽減できるのであれば、
それは非常に画期的であると思ったのです。

寄付の受付は本日の時点では30日間残っているので興味が有ればプロジェクトサイトにアクセスして下さい。

原文及び寄付先のサイトはこちら->GravityLight

この後、寄付内容の翻訳を記載する予定でしたが、
yahooブログの文字制限に掛かった為続きの記事を分けます。

続きはこちらです。