書籍「ARMマイコン」を読みました。
様々な種類やアピールポイントがあるのだなと感心しました。
そこでCORTEX-M3のお勧めポイントと、
マイコンボードの紹介,比較をしてみたいと思います。
ARMの次世代アーキテクチャCORTEX。
ARM7からCORTEX-M3へガンガン移行しています。
CORTEX-M3は性能を確保する為に必要な
ゲート数(半導体の数)が少ないため価格性能比が非常に優れています。
例を挙げると
○STM32F103VET6(STBeeに使われているマイコン)
72MHz,ROM512kB,SRAM64kで1386円。
72MHz,ROM512kB,SRAM64kで1386円。
○LPC1768(mbedやLPCXpressoに採用されています)
100MHz,ROM512kB,SRAM64kBで1039円。(安い!)
32bitマイコンがこの価格で買える時代が来るとは・・・・
これだけ高性能ならば、電子工作においても有り余るパワーを使い
妥協無く作りたいものが作れそうですね!
③2大ベンダの現状
(2009年は80パーセント,2010年は60%程。ソース)
しかし、現在NXPセミコンダクターズが猛烈な勢いで追い上げてきています。
というか性能においてはLPCシリーズが1世代先に行っています。
(120MHz,ノーウェイトフラッシュ品がすでに販売されている。)
今後CMSIS(同一コアのマイコンのソフトウェアの標準化)が進みベンダの乗り換えが容易になれば
さらに競争は激しくなるものと予測されます。
ちなみにSTマイクロの最新シリーズ[F2]は2011年第一四半期に量産予定だそうです。
120MHz,ノーウェイトフラッシュ,USBハイスピード対応!
pin互換ならSTBeeに乗せ替えができるぞ!ワクワクだな!
②実際使うならマイコンボードじゃないとね!
マイコン単体では表面実装部品であるため
ホビーユーザーには気軽に手を出す事が出来ません。
そこで登場するのがマイコンボードです。
どれを選ぶかは開発スタイルによりけりですが
判断材料として各々のマイコンボードのスペックを調べた範囲で比較してみました。
画像の右下をクリックで拡大されます。
ホビーユーザーは英語が堪能では無いと言う前提で、日本語資料の有無に重点を置いています。
一応客観的に見たつもりですがご意見有ればコメント欄に記入ください。
検討の上、修正します。
③総括
[STBee]
マイコンボードのお勧めとして私はSTBeeを挙げたいと思います。
pin数の多さによる拡張性の高さ、
SDIO(SDカードから8MB/secの読み込み。)は大変魅力的です。
また日本語資料の豊富さから、全ての機能を詳細に把握し、
自在に利用する事が可能なので柔軟に電子工作ができて作っていて楽しいです。
(機能を覚えるのはちょっと大変ですがw)
あと、STマイクロエレクトロニクスさん・・・・・
お願いですから公式サイトなんとかしてください! (><)
[LPCXpresso]
LPCXpressoはこの価格でJTAGデバッガが最初からついてるという
冗談みたいなスペックのマイコンボードです。
日本語データシートさえもっと有れば、メイン基板の有力候補だったのですが・・・惜しいです。
英語がもっと読めるようになりたいです。
[mbed]
開発環境の導入の容易さからmbedの人気は非常に高く、作例も多いです。
日本では一番人気があるのではないでしょうか?
基本性能も高く、イーサネットも利用可能な為
デバッガを用いない開発には最適な選択なのかもしれませんね。
・・・・!!!撮影できますPさん!
これからも各ベンダから魅力的な製品(特にマイコンボード)がどんどん生まれていく事に期待しています。